第4話 石垣島(工芸館)

八重山旅日記
八重山旅日記 写真4-1

八重山の色

八重山地方には、昔から伝わるミンサー織りや、八重山上布など、島の植物を使った染織がさかんです。歴史をさかのぼれば、人頭税など悲しく辛い事実につきあたるのですが、その頃の技術が今も受け継がれ、美しく輝いている布たちを見ると、やはり人の仕事の偉大さを感じます。
私はといえば、パソコンを使うようになってからというもの、手仕事に対する憧れがよりいっそう強くなりつつあります。草木で染物をしたり、機織をしたり、時間をかけて身の回りのものを作っていける生活にしていきたいです。八重山の旅をしながら、3ヶ所の工芸館を回ってみました。今回は「みんさー織り」にもチャレンジしてみました。
八重山旅日記 写真4-2
石垣島…石垣市伝統工芸館
石垣島…みんさー工芸館
竹富島…竹富民芸館


八重山旅日記 写真4-3和名 琉球藍(リュウキュウアイ)
方言名 アイ
キツネノマゴ科に属する多年生植物。春と秋の2回葉を刈り取って泥藍に製造し、さらに藍建てをして使用する。


八重山旅日記 写真4-3和名 福木(フクギ)
方言名 フクンキ
樹皮にフクゲチンという黄色の色素を含み、沖縄では染料として古くから使用されている。


八重山旅日記 写真4-3和名 そめものいも
方言名 グール
山野に自生する歯蔓草状の植物で土中に出来る芋を染料とするところから「そめもの芋」と呼ばれ南の島の独特の染料として珍重されている。石垣島が北限。


八重山旅日記 写真4-3和名 八重山青木(ヤエヤマアオキ)
方言名 ブリッシキ
あかね科に属す常緑潅木。根部に色素を含み、植物染料としては数少ない赤色系の染料として珍重されている。


八重山旅日記 写真4-3和名 八重山蛭木(ヤエヤマヒルギ)
方言名 ブシキ
海岸近くの泥中に群生する高木。紅露と同じく茶色の染料として珍重されている。

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